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バージョン: 18

{dataClass}

エンティティやセンティティセレクション、データクラスのメソッドを利用するにあたって、RESTリクエスト内にデータクラス名を直接使用することができます。

使用可能なシンタックス

シンタックス例題説明
{dataClass}/Employeeデータクラスの全データ (デフォルトでは先頭の 100エンティティ) を返します
{dataClass}({key})/Employee(22)データクラスのプライマリーキーによって特定されるエンティティのデータを返します
{dataClass}:{attribute}(value)/Employee:firstName(John)指定した属性値を持つ 1件のエンティティのデータを返します
{dataClass}/{method}/Employee/getHighSalariesプロジェクトメソッドを実行し、オブジェクトまたはコレクションを返します (プロジェクトメソッドは公開されている必要があります)
{dataClass}({key})/{method}/Employee(22)/getAgeエンティティメソッドに基づいて値を返します

{dataClass}

特定のデータクラス (例: Company) の全データ (デフォルトでは先頭の 100エンティティ) を返します。

説明

RESTリクエストにこのパラメーターのみを渡すと、($top/$limit を使って指定しない限り) デフォルトで先頭の 100件のエンティティが返されます。

返されるデータの説明です:

プロパティ説明
__entityModelStringデータクラスの名称。
__COUNTNumberデータクラスに含まれる全エンティティ数
__SENTNumberRESTリクエストが返すエンティティの数。 総エンティティ数が $top/$limit で指定された数より少なければ、総エンティティの数になります。
__FIRSTNumberセレクションの先頭エンティティの番号。 デフォルトでは 0; または $skip で指定された値。
__ENTITIESCollectionエンティティ毎にその属性をすべて格納したオブジェクトのコレクションです。 リレーション属性は、リレーション先の情報を取得するための URI を格納したオブジェクトとして返されます。

各エンティティには次のプロパティが含まれます:

プロパティ説明
__KEYStringデータクラスにおいて定義されているプライマリーキーの値
__TIMESTAMPDateエンティティが最後に編集された日時を記録するタイムスタンプ
__STAMPNumber$method=update を使ってエンティティの属性値を更新するときに必要となる内部スタンプ

取得する属性を指定するには、次のシンタックスを使っておこないます: {attribute1, attribute2, ...}。 例:

GET /rest/Company/name,address

例題

特定のデータクラスの全データを取得します。

GET /rest/Company

結果:

{
"__entityModel": "Company",
"__GlobalStamp": 51,
"__COUNT": 250,
"__SENT": 100,
"__FIRST": 0,
"__ENTITIES": [
{
"__KEY": "1",
"__TIMESTAMP": "2020-04-10T10:44:49.927Z",
"__STAMP": 1,
"ID": 1,
"name": "Adobe",
"address": null,
"city": "San Jose",
"country": "USA",
"revenues": 500000,
"staff": {
"__deferred": {
"uri": "http://127.0.0.1:8081/rest/Company(1)/staff?$expand=staff"
}
}
},
{
"__KEY": "2",
"__TIMESTAMP": "2018-04-25T14:42:18.351Z",
"__STAMP": 1,
"ID": 2,
"name": "Apple",
"address": null,
"city": "Cupertino",
"country": "USA",
"revenues": 890000,
"staff": {
"__deferred": {
"uri": "http://127.0.0.1:8081/rest/Company(2)/staff?$expand=staff"
}
}
},
{
"__KEY": "3",
"__TIMESTAMP": "2018-04-23T09:03:49.021Z",
"__STAMP": 2,
"ID": 3,
"name": "4D",
"address": null,
"city": "Clichy",
"country": "France",
"revenues": 700000,
"staff": {
"__deferred": {
"uri": "http://127.0.0.1:8081/rest/Company(3)/staff?$expand=staff"
}
}
},
{
"__KEY": "4",
"__TIMESTAMP": "2018-03-28T14:38:07.430Z",
"__STAMP": 1,
"ID": 4,
"name": "Microsoft",
"address": null,
"city": "Seattle",
"country": "USA",
"revenues": 650000,
"staff": {
"__deferred": {
"uri": "http://127.0.0.1:8081/rest/Company(4)/staff?$expand=staff"
}
}
}
.....//more entities here
]
}

{dataClass}({key})

データクラスのプライマリーキーによって特定されるエンティティのデータを返します (: Company(22) または Company("IT0911AB2200") など)。

説明

データクラスとキーを渡すことで、公開されているエンティティの情報を取得することができます。 キー (key) は、データクラスに定義されているプライマリーキーの値です。 プライマリーキーの定義についての詳細は、デザインリファレンスマニュアルの 主キーを設定、削除する を参照ください。

取得する属性を指定するには、次のシンタックスを使っておこないます: {attribute1, attribute2, ...}。 例:

GET /rest/Company(1)/name,address

$expand を使ってリレーション属性を展開するには、次のように指示します:

GET /rest/Company(1)/name,address,staff?$expand=staff

例題

次のリクエストは、Company データクラスで主キーが 1 であるエンティティの公開データをすべて返します。

GET /rest/Company(1)

結果:

{
"__entityModel": "Company",
"__KEY": "1",
"__TIMESTAMP": "2020-04-10T10:44:49.927Z",
"__STAMP": 2,
"ID": 1,
"name": "Apple",
"address": Infinite Loop,
"city": "Cupertino",
"country": "USA",
"url": http://www.apple.com,
"revenues": 500000,
"staff": {
"__deferred": {
"uri": "http://127.0.0.1:8081/rest/Company(1)/staff?$expand=staff"
}
}
}

{dataClass}:{attribute}(value)

指定した属性値を持つ 1件のエンティティのデータを返します

説明

dataClass に加えて attribute (属性) および *value (値)*を渡すことで、当該エンティティの公開データをすべて取得できます。 指定する値は、その属性において一意のものですが、主キーではありません。

GET /rest/Company:companyCode(Acme001)

取得する属性を指定するには、次のシンタックスを使っておこないます: {attribute1, attribute2, ...}。 例:

GET /rest/Company:companyCode(Acme001)/name,address

$attributes を使ってリレーション属性を使用するには、次のように指示します:

GET /rest/Company:companyCode(Acme001)?$attributes=name,address,staff.name

例題

次のリクエストは、名前が "Jones" である社員 (Employee) の公開データをすべて返します。

GET /rest/Employee:lastname(Jones)

{dataClass}/{method} と {dataClass}({key})/{method}

プロジェクトメソッドに基づいて、オブジェクトまたはコレクションを返します.

説明

プロジェクトメソッドは、データクラス (テーブル) またはエンティティ (レコード) を介して呼び出され、オブジェクトまたはコレクションを返さねばなりません。

POST /rest/Employee/getHighSalaries

POST /rest/Employee(52)/getFullName

4D の設定

RESTリクエストによってメソッドを呼び出せるようにするには:

  • そのメソッドプロパティの "公開オプション" で RESTサーバーが選択されていなければなりません。
  • そのメソッドのマスターテーブルとスコープが定義されている必要があります:
    • テーブル: メソッドコールを介する 4D テーブル (データクラス)。 このテーブルも RESTリソースとして公開 されている必要があります。
    • スコープ: メソッドがクラシックな 4Dランゲージを使用しており、サーバーサイドにおいてデータベースのコンテキストが必要な場合に、この設定が適用されます。
      • テーブル - テーブル (データクラス) 全体に対して適用されるメソッドの場合
      • カレントレコード - \{dataClass\}(key)/\{method\} シンタックスを使って、カレントレコード (エンティティ) に対して適用されるメソッドの場合
      • カレントセレクション - カレントセレクションに対して適応されるメソッドの場合

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メソッドへの引数の渡し方

POST を使って、メソッドに引数を渡すことができます。

POST /rest/Employee/addEmployee

POSTリクエストの本文にデータを含めます。たとえば:

["John","Smith"]

例題

テーブルスコープ

getAverage メソッドをコールします:

  • マスターテーブルは [Employee]
  • スコープは テーブル
 // getAverage メソッド  
ALL RECORDS([Employee])
$0:=New object("ageAverage";Average([Employee]age))

POST /rest/Employee/getAverage

結果:

{
"result": {
"ageAverage": 44.125
}
}

カレントレコードスコープ

getFullName メソッドをコールします:

  • マスターテーブルは [Employee]
  • スコープは カレントレコード
 // getFullName メソッド  
$0:=New object("fullName";[Employee]firstname+" "+[Employee]lastname)

POST /rest/Employee(3)/getFullName

結果:

{
"result": {
"fullName": "John Smith"
}
}

カレントセレクションスコープ

updateSalary メソッドをコールします:

  • マスターテーブルは [Employee]
  • スコープは カレントセレクション
 // updateSalary メソッド  
C_REAL($1;$vCount)
READ WRITE([Employee])
$vCount:=0
FIRST RECORD([Employee])
While (Not(End selection([Employee]))
[Employee]salary:=[Employee]salary * $1
SAVE RECORD([Employee])
$vCount:=$vCount+1
NEXT RECORD([Employee])
End while
UNLOAD RECORD([Employee])
$0:=New object("updates";$vCount)

POST /rest/Employee/updateSalary/?$filter="salary<1500"

POST data (in the request body): [1.5]

結果:

{
"result": {
"updated": 42
}
}